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Selenium IDE 2.0.0リリース

 

皆さんこんにちは。アイフラッグの品質管理チームKです。
今回は号外のような記事です。2013/04/26にSelenium IDE 2.0.0 がリリースされました。

リリースノートを確認すると「WebDriver playback support」とありましたので、早速どんなものか使ってみました。
詳細内容は以下のブログ(英語)に記載がされています。
http://blog.reallysimplethoughts.com/2013/02/18/webdriver-playback-in-selenium-ide-is-here/

複数のブラウザ(InternetExplorer、Google Chrome、AndoroidやiPad)でテストが可能なSelenium WebDriverを、Selenium IDE上から実行できるようになったようです。

設定手順

  1. Selenium IDE 2.0.0をインストール
    例によって以下のページより、最新版を入手します(2.0.0というリンクをクリック)
    http://docs.seleniumhq.org/download/
  2. インストールが終ったらFireFoxを再起動して、Selenium IDEを立ち上げます。
  3. Selenium IDE画面上部の「メニュー>オプション>設定」をクリックし、オプションウィンドウを開きます。
  4. オプション画面上部の「WebDriver」タブをクリックします。
  5. 「Enable WebDriver Playback」チェックを入れます。その下の「firefox」と入っている部分は、テストで使用するブラウザ名称を入力します。
    選択できるブラウザは「android」、「chrome」、「firefox」、「htmlunit」、「internet explorer」、「iPhone」、「iPad」、「opera」と記載されています(未確認。他のブラウザでテストする際は、専用のブラウザDriver等が必要です)
  6. 「OK」ボタンクリックで、Selenium IDE側の設定は完了です。Selenium IDEも一旦終了します。
  7. WebDriverを動作させるため、Javaのインストールを行います。
    コマンドプロンプトから「java -version」と打ち込んでいただいて、バージョン名が返ってくれば問題ないです。
  8. WebDriverのソースを以下からダウンロードします。
    http://code.google.com/p/selenium/downloads/list
    現在の最新は「selenium-server-standalone-2.32.0.jar」でした。

    同じくinternet explorer Driverをダウンロードします。
    私の作業PCはWin XPなので、「IEDriverServer_Win32_2.32.3.zip」を使用しました。64bit版Windowsをご利用の方は、「IEDriverServer_x64_2.32.3.zip」でいいかとおもいます。ダウンロードしたらZipを解凍してください。

    2ファイルをダウンロードしたら、任意のフォルダに配置しておきます。これで準備は完了です。

動作確認

まずWebDriverを起動します。コマンドプロンプトを起動して、先ほどダウンロードしたファイルを配置してあるフォルダまで移動します。
移動ができましたら、以下のコマンドを実行します。
java -jar selenium-server-standalone-2.32.0.jar -Dwebdriver.ie.driver=.\IEDriverServer32.exe

動かないようでしたら、バージョンナンバーを確認してみてください。現時点で2.32.0.jar を使用していますが、バージョンがあがっているかもしれません。
正常に動作すると以下のような情報が表示されます。

ちなみに動作ストップをする際は、ctrl + c と打ち込むとシャットダウンされます。

続いてSelenium IDEを起動します(FireFoxをアクティブにしてctrl + alt + s)
実際に動作するか確認してみましょう。以下に簡単なテストケースを作ってみました(Yahoo!へアクセスし、「Selenium」という単語で検索。検索結果のページをクリックし、そのページタイトルが正しいかを確認する)
BaseURLは「http://www.yahoo.co.jp/」としています。

open /  
type id=srchtxt selenium
clickAndWait id=srchbtn  
clickAndWait link=Selenium - Web Browser Automation  
assertTitle Selenium - Web Browser Automation  

testcase.htmlとして保存し、早速実行してみます。テスト実行ボタンをクリックすると(IDE単体と比べて)少し間を置いてブラウザが動き出すように感じられました。
実行結果も問題ないようです。
コマンドプロンプトを確認すると、WebDriver経由で動作した事が分かります。

試しにFireFoxでのテストではなく、internet explorerでのテストに変更してみます。
IDEの「メニュー>オプション>設定>WebDriverタブ」の「firefox」と書かれている部分を「internet explorer」に変更します(IDE再起動は不要)。

そのまま実行すると、internet explorerが立ち上がってSelenium IDEのテストを実行してくれます。

いかがでしたでしょうか。ざっと触ってみた感じですが、Selenium IDEの欠点でもあった「FireFoxでしか動作しない」という部分が解消される素晴らしい機能のように感じられますが、実用に耐えるかはもう少し検証したいと考えています。

新しい機能ですので、今後のアップデートが楽しみですね。
ありがとうございました。

2013/05/08


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